カーラジオで、ある小説を紹介していた。
佐藤愛子著 「戦いすんで日が暮れて」(直木賞受賞作品)
1974年の小説なので、今から40年以上も前の作品である。
主人公の女性は、夫の借金を肩代わりしてお金に困り、一家心中をしてもおかしくないほどに追い詰められる話だそうだ。
その主人公のモデルは著者自身とのこと。
ラジオで紹介者が解説するには、
「この主人公は全ての原動力が”怒り”で、どんな困難なことでも”怒り”の感情で乗り越えていく。一家心中してもおかしくないような状況でも、その渦中にいながらにして、いつかこの経験を書くことで形にして、元を取ってやる!と強く立ち向かっていく。」
とのこと。
これを聞いていて、少し自分と被ってしまった。
私は今義母との同居によって、毎日様々な負の感情を抱きながら生活している。
別居計画を進めようにも、本当にお金の面でいつ実現できるか分からない。
「こんなはずじゃなかった」
いつも思う。
この状況は自分自身が招いたことでもあるので、誰を責めるわけにもいかない。
そりゃあ、義母の言動に対して怒ることはあるが、それはあくまでその言動に対してであって、この状況を招いたことに対してではない。
もっと慎重に同居について考えていれば良かった、もっと最初にうまく立ち回るためのルール決めや態度を取っていれば良かった・・・、と自己内省するのである。
自分自身、置かれている環境、周りと比べてどうしても感じてしまう劣等感、義母の言動、それをうまく取り持てない主人、様々なものへ向かうごちゃまぜになった「怒り」が、今の私を突き動かしているように思う。
5月に大きな嫁姑バトルがあり、それをきっかけに別居を本格的に決意した。
思えばそれからの日々は怒涛であった。
義母を前にすると、動悸が激しくなり、食欲も出ずに体重が減った。
育児をしていても義母から受けた過去の暴言が頭の中を支配して、うまく笑顔になれなかったり、勝手に涙が出てきたり、精神的にかなりまいっていた。
そんな中でも、絶対に別居すると決意し、具体的に動いていた。
まずは主人の説得だ。
これまで受けた数々の暴言の記録を書き起こし、レポート用紙にまとめた。
別居したい理由と共に、説得力溢れるレポートを書き上げた。計4枚にも及ぶレポートになった。
初めはそれを、お守りのように持って、主人に見せなくても話し合いで別居を決意してもらえるように、多忙な主人をつかまえて、深夜話し始めた。
主人はその話し合いで、私の気持ちは理解してくれたかのように思われたが、結局数日間の言動から、実際には私の深刻さはそれほど伝わっておらず、「いつかね」といった感じであしらわれたのだと気づいた。
2度目の話し合いは、レポートを突き付けた。
そして
すぐに別居計画を進めてくれないなら、私だけでも子どもを連れてアパートに出る、
そう宣言した。
そこで初めて深刻さを理解したようで、ようやく重い腰を上げてくれた。
長男教に取りつかれているし、未だに家制度での結婚観を持っているので、少しずつほぐしているところだ。
主人の説得が終わると、私は家づくりの勉強を始めた。
市内の売地を、実際の現場をグルグルと車で回りながら探したり、ハウスメーカーや工務店の情報を集め、オープンハウスに行きまくった。
10社以上は回ったし、担当者と二世帯住宅を建てるためのプラン作りも進めている。
そしてネックは解体作業だ。
うちは自営業で、店舗兼住宅なのだ。3階建て鉄骨造りと2階建て木造住宅がくっついている造りで、無駄にでかい。
そして商店街のアーケードもある。アーケードを壊して良いのかの確認も必要だ。
鉄骨造りの解体には、アスベスト含有の有無によって費用が倍近く膨れ上がることを知った。
そこからはアスベスト含有の調査に乗り出した。
ネットで様々な情報を探し、調査業者を見つけ出し、義母のいない時間帯を狙って業者に何度か来てもらった。
市で調査費の補助金が出るというので、その申請もした。
そして、1ヶ月経ってようやく調査結果を得ることができた。
結果は
含まれていなかった!!!!
これにはホッと胸を撫で下ろした。アスベストがあるだけで解体費は1千万円を超えてしまうからだ。
そしてアスベスト問題がクリアになった今、解体業者を4社探し、相見積もりをしてもらっている段階だ。
今のところ2社出そろった。
共に軽く500万円を超えてきた。
恐ろしい・・・。
それでも別居せねばならない。将来のために。
家づくりと並行して仕事探しもしていた。と同時に下の子の未満児保育の預け先を探していた。
預け先が確保できないと、職場の場所も選べないからだ。
公務員の民間企業経験者枠の試験も受けた。(2次で落ちたが)
どうにか年度途中でも預かってくれるところを1つだけ見つけることができた。
家からは車で30分かかる。
その界隈での仕事を探し、ようやく10月から、パートではあるが就労が決まった。
今は入園準備もしている。
けっこう忙しいが、絶対にこの状況を変えてやる!!そう思ってこのサイトも立ち上げた。
同居で得た様々な経験も、全部このブログに書き記して、なんならこのサイトを読者でいっぱいにして、稼いでやろうと思っているのだ。
広告収入がどれほどになるのかは分からない。
でも私はそれで生活できるほどの稼ぎを手にしたいのだ。
だから書いて書いて書きまくるのみ!!!
毎日更新を目標にしている。
我ながら、ハードモードである。育児しながら、家事しながらなので、中々スピーディーには進められないが、それでもこの3,4ヶ月、よく動いてきたと思う。
それもこれも、怒りが原動力なのである。
嫌なことから逃れたい、この状況を打破してやる、そんな怒りを含んだ意気込みが、今の私を突き動かしている。
今日も読んでくれてありがとうございました。
ピコ丸は、必ずや義母と別居してみせます!!!!!
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